年金暮らしは爪に灯をともして・・・
というイメージが付きものですが、私の先輩でなんと年金生活を始めてから1000万円を貯めた人がいます。
その方のノウハウをしつこく聞いてきましたのでご紹介しましょう。
ご自分のケースに当てはめてシミュレーションしてみては如何でしょうか。
年金暮らしで1000万円貯める前提条件
その先輩をA氏としましょう。
A氏は1947年生まれです。
中小企業のサラリーマンでした。
60歳の定年まで勤め上げ、その後再雇用で64歳まで同じ職場にいました。
奥さんは5歳年下。
子供は既に独立し、夫婦二人暮らしです。
家は一戸建ての持ち家、住宅ローンは定年時で残り800万円くらいだったそうです。
60歳の定年退職時の貯金はほとんど0に近かったとのことです。
さて、この状況から如何にして定年後1000万円もの貯蓄をしたのでしょうか。
収入の柱を作る
A氏によると50代の後半から定年後の暮らしを見据え、収入の算段をしていたとのことです。
そして、A氏が考えた収入の柱が3つあったそうです。
1 労働
2 年金
3 家賃収入
この3本の柱をミックスして60歳以降に1000万円は貯まると確信していたそうです。
やはりことを為すには綿密に計画しなければならないということでしょうね。
労働で稼ぐ
当然と言えば当然ですが、労働すれば収入は増えます。
A氏は再雇用で64歳まで働きました。
何故64歳かというと、年金が満額支給されるのが64歳からだったからです。(当時)
給料はそれまでの6~7割程度で手取り16万円ほどだつたといいます。
また、奥さんもパートで働いていて月収が8万円程度ありました。
これで労働収入の合計が24万円です。
年金収入
次に年金です。
1947年生まれのA氏の場合、60歳から64歳まで厚生年金の報酬比例部分が約10万円貰えたそうです。
先ほど述べたように64歳からは定額部分(国民年金)の6万円も貰えるようになって計16万円になりました。
だから64歳で仕事を辞めたのですね。
とりあえず、64歳まで10万円ということです。
ここまでで収入の合計が34万円ですね。
夢の家賃収入
そしてこれが「みそ」なわけなのですが、A氏は家賃収入を得ていたのです。
「そりゃ~貸す家があれば楽でしょう。貯金もできますわな。」
などと思ってはいけません。
いや、私も同じことを思いましたけどね。
何とA氏は自宅を貸し出すことにしたのです。
自宅を貸し出して、自分たち夫婦は借家住まい!
これこそがA氏が1000万円貯めた秘策だったのです。
自宅を貸し出した家賃が16万円だったそうです。
これでここまでの合計収入が50万円になりました。
そして1000万円の貯金へ
この50万円の収入から月々の経費を引けば残りが貯金に回せる訳ですね。
自分たちが住む賃貸マンションの家賃が7万円、持ち家の固定資産税相当分が2万円、光熱費や水道代、電話代で3万円、食費その他で13万円。
計25万円の支出ですから差し引き25万円が毎月残る訳です。
25万円×12カ月×4年で1200万円の貯金ができるという計算です。
もちろん急な出費などもときにはあったということですが、それでもその分を差し引いて1000万円は貯金できたということです。
如何ですか。
凄いですね。
64歳からは満額の年金と奥さんのパート収入で十分計算ができたので持ち家は売却したそうです。
ひとつひとつの決断がお見事です。
夫婦二人には広すぎる家にこだわらず貸家に出して、自分たちはこじんまりした賃貸マンションに住むという割り切りがポイントでしょうね。
もうひとつのポイントは自宅が貸出しに適していたということでしょう。
借りてくれる人がいなければこの目論見は成り立たないわけですから、やはりそこには一定の条件があるようです。
それは街中にあり、最寄り駅まで数分で行け、さらに買い物をするところや病院が近いという立地ですね。
便利であればあるほど借り手が見つけやすくなるということです。
それにしても全てがA氏の条件に当てはまらなくても、何となく定年後でも貯金ができそうな気がしますよね。
定年後の暮らしは決して暗くはないということがわかりました。
明るく定年を迎えようではありませんか。
その一つの方策として上の「労働で稼ぐ」の部類に入る方法があります。
それは「副収入を得る」ということです。
現役時代からボチボチと密かに副収入を得て行くという方法です。
あなたも準備を始めませんか!?