誰にでも人生の転機は訪れるものです。
5年、10年と同じ職場にいると転職を考えたくなることもありますね。
私もかつて転職したことがあります。
その経験で言うと、いざ転職を意識し始めると様々な点で悩みが生じるのが普通です。
年齢や現在の職場における地位、家庭環境などにより人それぞれの転職に関する悩みが生まれます。
そのうえで、やはり転職を決意した以上は前向きに進んで行かなければなりません。
履歴書、職務経歴書を準備して自己アピールが十分にできるよう整えなければなりません。
しかしその準備がやっとできた段階でふと不安になることはないでしょうか。
「いざ、面接になったら自分はうまくしゃべることができるだろうか。」
「人前で赤くなって言いたいことの十分の一も話せないのではないだろうか。」
などと自信のなさが顔を覗かせることはありませんか!?
そこで今回は面接が苦手な方のために転職面接における成功のための5つのポイントを紹介します。
転職面接を受ける側も採用者側も経験した私からのささやかなアドバイスです。
1、相手の会社をリサーチしているか
同業他社であろうが異業種であろうが、これから自分が転職しようとしている会社についてリサーチしておくことは当然の準備です。
給与や待遇面だけではありません。
社歴、企業風土、採算部門、不採算部門などを知りどのような人材を欲しているかを知っておくことは重要なアドバンテージになります。
あなた自身をそれに合わせる必要はありません。
しかし、企業の中で自分をどう活かせるか、自分に何ができるかを意識しておくと面接の受け答えに自信が持てますし、事前によく調べているなという好印象を与えることができます。
2、あなたの強みは何か
就職、転職活動において前提条件として大事なことはあなたがあなた自身のことを知っているかということです。
客観的に自分自身を見つめて今までのキャリアをおさらいしてみましょう。
まず、前職で入社当時からどのような仕事をこなしてきましたか。
どのような部署に配属され、そこではチームの目標としてどのようなことが挙げられ、あなたはどのような役割を果たし、目標達成のためにどのように貢献しましたか。
これを2~3年ごとにまとめてみましょう。
そうすればあなたの「キャリア」が見えてきます。
あなたの経験はまさにあなたの「強み」なのですから、それには自信を持ちましょう。
そして面接を想定してそれらを簡潔に説明できるよう練習しておきましょう。
実はこの自己の実績をアピールできない人が多いのです。
実績を自慢するということではありません。
あなたという人間を仕事の実績の上から面接官にアピールするのです。
もちろんそれ以外にあなたの「強み」があればアピールしなければなりません。
チームにおいての立場はリーダー的だったのか、サブリーダーとしてフォローを万全に行っていたのか、そのような立場を説明することであなたの「人間力」を知って貰うことができます。
面接官は今日初めてあなたと面識を持ち話をするのです。
あなたの情報は何も持ち合わせてはいません。
そういった相手にあなたのことを知って貰うにはこれらの方法でアピールする必要があります。
3、弱みをチャンスとしてアピールせよ
「強み」ばかりをアピールしていると「あなたの弱みは何か」と問われることもあります。
臆せず答えましょう。
「自分は経歴に表したような仕事を行ってきたので周辺分野の仕事にはやや疎いところがあります。しかし、御社に入社させていただいた暁には周辺分野の仕事にも積極的に関わり、専門的知識を習得し御社の利益増大に貢献したいと考えています。」
自分の弱みを弱みとして正直に吐露するだけでは何も評価されません。
「だからどうするのか」
面接官はこれを聞きたいのです。
4、転職の理由を明確にする
強みと弱みが整理できたら転職する理由を明確にしておきましょう。
これも正直に人間関係がうまくいかなかったとか仕事が向いてなかったなどと申し開きしても意味がありません。
それはマイナス評価にしかなりません。
前職で成しえなかった目標や自己実現のために御社の採用試験を受けたというのが妥当な理由でしょう。
この会社で何がやりたいのか、どう利益に貢献できるのかをアピールし、積極的あるいは発展的転職であることを印象付けるよう心がけましょう。
5、転職に際しての心構え
転職に暗い印象は禁物です。
何事にも明朗快活、前向きであることを心掛けましょう。
基本中の基本ではありますが、入退室時の挨拶、身だしなみ、礼儀正しさ、このような点も面接官は見ています。
案外、そのような見た目の印象で合否が左右されることも多いのです。
これらは急場しのぎで身に付くものではありません。
普段から常に人の目を意識した行動様式を採ることを心掛けましょう。
転職はあなた自身にとってもまた、家族にとっても人生の一大転機です。
面接はいわば成功のカギを握る晴れ舞台でもあります。
そこで自身の良さ、言いたいことの半分も表現できないようでは成功は厳しいものとなります。
上記に記した5つは最低限のポイントです。
これらを踏まえ、さらに余裕を持ったうえで面接に臨んでください。
あなたの成功を心よりお祈りいたしております。